五十肩がよくなる順番
最近、五十肩の患者さんが数名いらっしゃっています。
肩を外に回す動きに制限がある方が多いです。
他には、手を前に挙げにくい、手を体の後ろに回せないなどあります。
五十肩は急性期、慢性期、回復期と3つに分けることができます。
リオのクリニックで働いていたときは、急性期の激痛の患者さんをよく診させてもらいました。関節が炎症を起こしていたり、カルシウムが巻いてしまったりした場合はかなりの激痛です。
物凄い痛みのときは、薬や注射などと併用して治療します。
また患部より周りの循環をよくしていきます。
その後の時期にいらした患者さんは、肩は回しにくいけど痛みはまあまあになってきます。
そのとき、肩甲骨に張り付いている筋肉が固まっているのですが、同時に背中の筋肉もガチガチになっている場合がほとんどです。
結局は、腰や背中の筋肉が固まってきて、姿勢が崩れてしまっているケースが多いです。
姿勢が悪くなると肩甲骨の動きが悪くなります。
肩甲骨の動きが制限されると肩の関節の負担が大きくなります。
通常肩の関節を動かすのは、肩の関節だけでなく肩甲骨もいっしょに動いて
肩が動きます。
痛い部分にだけ意識がいってしまいますが、背中、肩甲骨、腕の動きの影響も受けます。治療では腰から首の筋肉もいっしょに緩める必要があります。
治療をしていって、痛みが引きやすい順番として、腕を前に上げるときの痛みはわりかし早く取れていきます。
次に肩を外に回す動きが改善しやすいです。
そして手を後ろに回せるようになるには少し時間をかけた治療が必要になります。
姿勢はとても重要です。
日頃から気がついたときに肩甲骨をゴリゴリ動かしていると、肩や首の痛み予防になります。簡単な運動ですが、姿勢もよくなり一石二鳥です。
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